精油の一滴、その向こうにある植物を知る。関西NARD認定校の先生方と「蒸留」を学ぶ一日

先日、関西のNARD JAPAN認定校の先生方と一緒に、「いろんな蒸留器でハーブウォーターづくり」を開催しました。

今回の企画・運営に携わったのは、有志で集まった10名の認定校講師。

そして当日は22名の皆さまにご参加いただき、高知や福岡など遠方から足を運んでくださった方もいらっしゃいました。

精油を「瓶の中」だけで学ばない
アロマテラピーを学んでいると、たくさんの精油と出会います。

香りを確かめ、芳香成分や作用を学び、ブレンドを考える。

もちろん、それも大切な学びです。

でも、その小さな精油瓶の向こうには、もともとの「植物」があります。

今回は、精油について学ぶだけではなく、実際の植物に触れ、そこから香りが生まれてくる過程を体験していただきたいという思いから企画しました。

すでにアロマテラピーを学ばれている皆さまのブラッシュアップ、そして参加者同士の交流も、この会の大切な目的です。

いろいろな蒸留器を一度に比較
今回の面白さの一つが、さまざまな蒸留器が一堂に集まったこと。

ハービックをはじめ、ピュアスティーラーmini、リカロマmini、アランビック、ハーブウォーターメーカー、ハンドメイドの銅製蒸留器など、それぞれ特徴の異なる蒸留器を使いました。

植物も、

カボス、藤袴、レモングラス、ローレル、どくだみ、ローズマリー、ユーカリレモン、月桃。

実にさまざま。

参加者の方からも、

「一度にこんなにたくさんの蒸留器を見る機会はなかなかない」 「違いが分かって楽しい」 「とても勉強になる」

という声が聞かれました。

知識として「蒸留」を知っていることと、実際に目の前で植物が蒸留され、香りが立ち上がってくる様子を見ること。

やはり、そこには大きな違いがあります。

カボスは、蒸留した“その後”まで
私は今回、ハービックを使ってカボスを蒸留しました。

ハービックの面白いところの一つは、蒸留した後の残渣も活用できること。

カボスの残渣は、そのまま捨ててしまうのではなく、ジャムとして楽しむこともできます。

「香りを取り出したら終わり」ではなく、その後の植物まで活かしていく。

実際に蒸留するからこそ、そんな植物との付き合い方にも目が向きます。

また、ピュアスティーラーで蒸留したレモングラスやローレルからは、ハーブウォーターだけでなく、少量の精油も確認することができました。

普段、小さな精油瓶に入っている精油を当たり前のように使っていますが、植物から実際に精油が生まれてくるところを見ると、**「この一滴は、植物からいただいたものなんだ」**と改めて感じます。

フレッシュとドライでは、香りはどう違う?
どくだみでは、フレッシュな植物と乾燥させた植物による香りの違いについて質問も出ました。

同じ植物であっても、植物の状態や蒸留方法などによって、私たちが感じる香りには違いがあります。

こうした「なぜだろう?」がその場で生まれ、先生方や参加者同士で話が広がっていくのも、体験型の学びならでは。

教科書を読むだけでは出てこない疑問が、実際に植物に触れることで次々と生まれてきます。

ハーブウォーターも、植物も、残渣もお土産に
出来上がったハーブウォーターは、皆さんのお土産に。

さらに残ったハーブや蒸留後の残渣も、その活用方法を先生方から聞きながら持ち帰っていただきました。

これも、とても喜んでいただけたことの一つでした。

植物を準備して、蒸留して、香りを感じて、出来上がったハーブウォーターを使い、さらに残った植物まで活かす。

一連の流れを体験すると、アロマテラピーが「精油を使うこと」だけではないことが見えてきます。

資格を取ってからも、学びは続きます
今回、私自身も改めて感じたことがあります。

それは、

実際に植物に触れ、蒸留してみることで感じる「精油一滴の重み」。

そしてもう一つ。

資格を取った後も、こうして体験しながら学び続けることの大切さです。

アロマテラピーの資格取得を考えるとき、どうしても「試験に合格すること」「資格を取ること」が一つの目標になります。

でも、私は資格取得をゴールにはしたくないと思っています。

植物に触れてみる。

香ってみる。

自分で確かめてみる。

そして同じアロマテラピーを学ぶ仲間や、さまざまな経験を持つ先生方と交流する。

そうした経験を重ねることで、テキストで学んだ知識が、少しずつ**「自分の言葉で伝えられるアロマテラピー」**になっていくのではないでしょうか。

「学んだ、その先」も大切にできる認定校へ
今回の企画は、一つの認定校だけで行ったものではありません。

関西のNARD JAPAN認定校の先生方が有志で集まり、それぞれの知識や経験、得意なことを持ち寄って企画・運営しました。

一つのスクールだけではできないことも、認定校同士がつながることで実現できる。

そして、そのつながりを受講生や資格を取得された皆さまにも還元していく。

これも、これからの認定校の大切な役割ではないかと感じています。

ivy-roomでも、「資格を取るまで」だけではなく、「資格を取ったその先」まで。

これからアロマテラピーを学びたい方が、学び続ける楽しさを感じ、人とつながり、実際の体験を重ねながら自分らしいアロマテラピーを育てていけるように。

認定校として、これからも皆さまのお役に立てる学びの機会を企画していきたいと思います。

植物からいただいた、一滴の香り。

その一滴の向こう側まで知ることが、アロマテラピーをもっと深く、もっと面白くしてくれる。

そんなことを改めて感じた一日でした。