【レポ】2024年 ナードセミナーに参加して
予防医学に役立てるアロマテラピー & 肌の調和を実現するアダプトゲン精油
第28回目の開催となる、ナードアロマテラピー協会代表のドミニック・ボドゥ先生の来日セミナーが、10/25〜10/26の2日間、開催されました。
1日目は、
「病気の予防に役立てるアロマテラピー」
先ずは、健やかで継続的な健康を保つために出来ること。頭と心と身体が快適である状態について。
健康を自分自身で手にしようとする意識の「頭」。
心身的相関要因を考慮する「心」。
自分の身体を、自分で労ろうとする「身体」。
の視点から。
●感染症予防における生化学
酸化物
モノテルペンアルコール類
●抗炎症予防における生化学
テルペン系アルデヒド類
エステル類
セスキテルペン炭化水素類
●陳痙攣、筋肉弛緩予防における生化学
フェノールメチルエーテル類
エステル類
●消化器系の予防における生化学
フェノール類
芳香族アルデヒド類
※嗅覚神経受容体にアプローチする使用方法として
●心血管疾患の予防における生化学
モノテルペン炭化水素類とセスキテルペン炭化水素類
エステル類
●神経組織系の予防における生化学
エステル類
に分類され、それぞれの症状に合わせたレシピを紹介。
その中でも感染対策に抗生物質はいずれ医薬品としての地位が早ければ2030年にも失われる事態も起こりうえるとのこと。
その背景からもボドゥ先生の研究の中でも精油と抗生物質を混合した相乗作用により、特にやっかいな耐性菌リスクに対する予防の必要性について医療界における問題分野に非常に確かな結果を得たレシピの紹介は是非、今後の日本の医療にも取り入れていけたら。と気になる内容もありました。
特に、福祉、介護環境には日本でも2025年問題と言われて刻々と浮き彫りされていり状況に改めてアロマテラピーの必要性、高い可能性もお話からも感じられました。実現に向けて、私に何が出来るかを考えさせて貰えたきっかけにも。
2日目は、
「美しい肌とアロマテラピー」をテーマに精油の皮膚への様々な使用形態から。
●化粧品としての作用
●皮膚科学と化粧品の分野を組み合わせたデルモコスメとしての作用
●皮膚科学(デルマトロジック)における作用
を考察。
また、20世紀、アロマトリートメントの先駆者マルグリット・モーリーが語る皮膚と健康の関係性。触れる経路からアロマセラピストが身体から心から輝く健康を導く尊い事である事を改めて認識。
「精油は皮膚にのせて、皮膚に透過し、皮膚を超えていく」
Sur la peau
Au travers de la peau
Au deld de la peau
こうした、処々に散りばめられたボドゥ先生のエッセンスも、単なる生化学的なアロマテラピーを診るだけでなく、精油が生体のあらゆる器官に広がり、頭、心、体ともに良い状態にしてくれる。
そんなアロマテラピーの今後未来へと繋げていける役割が、セミナーに参加した私たちにも課せられているものもあるのかもしれないと。
課題ものこりつつ
今回もこのような視点て話が伺える事が出来、また皆さまとシェアしながら私達、一人一人が出来るアロマテラピーを考えていきたいと思います。
お孫さんが、9人もいらっしゃるというボドゥ先生の若さの秘訣もアロマテラピーのおかげなのか。
長時間のお話をありがとうございました。
また、全国で活躍されていらっしゃる先生方や、新しい出会いのあった皆さまとご一緒いただきありがとうございます。
また、スクールでも皆さまにフィードバッグしていきますね。