慢性腰痛とアロマトリートメント
先月のサロンでは、腰痛を訴える方が多く見られました。
寒暖差のある気候や、新しい生活環境からの緊張感からも疲れも出やすい時期だったのもあるかもしれません。
腰痛に、精油を使用したアロマトリートメントも期待されます。お風呂上がりなどに気軽に行うことができる方法を、これからご紹介します。
腰痛を改善するためのアロマトリートメント。
つらい腰痛を改善するためのアロマトリートメントの方法を紹介します。効果的を出すために、時間がある方はゆっくりと行ってみてください。この際、好みの数種類のオイルを混ぜてみてもいいかもしれません。
1.腰部にまんべんなくトリートメントオイルをのばします。
2.指を使って腰の下から上に向かってクルクルと円を描くようにトリートメントします。
3.親指以外の指で、背骨の両側をほぐすようにトリートメントします。
4.親指でお尻の上の骨をぐっと押します。
5.親指以外の指で、お尻の筋肉をほぐします。
6.最後に手のひらで、腰全体を内から外にトリートメントします。
※腰痛改善に効果的なおすすめアロマ
アロマテラピーで使用する精油には、さまざまな効果・効能があります。そのため、腰痛の種類や症状によっても適した精油が異なってきます。
もし痛みが強い場合には鎮痛作用のある精油、冷えからくる腰痛には身体を温める効果のある精油、そしてストレスが原因の腰痛にはリラクゼーション効果のある精油が効果的ですよ。
●鎮痛作用のある精油
ローマン・カモミール
香り:フローラル系/甘くフルーティーな香り
クラリセージ
香り:ハーブ系/苦みのある少しスパイシーな香り
注意事項:刺激が強い/妊娠中・生理中は避ける/運転の予定がある時や飲酒後の使用は避ける
ラベンダー・アングスティフォリア
香り:ハーブ系/華やかな香りの中にハーブ系が混じった香り
注意事項:特になし
ユーカリ・ラディアタ
香り:ウッド系/森林のような香りの中にほのかな甘さがある
注意事項:特になし
ローズマリー・カンファー
香り:ハーブ系/強いハーブの香り
注意事項:妊娠中・授乳中は避ける/神経系が弱い人は避ける/てんかんの方は避ける
身体を温める効果のある精油
オレンジ・スィート
香り:柑橘系/爽やかながらも甘さがある香り
注意事項:特になし
ブラックペッパー
香り:スパイス系/刺激的なスパイスの香り
注意事項:刺激が強い/妊娠初期の方は避ける/肝臓疾患を持つ方は避ける
マジョラム
香り:ハーブ系/ほのかにウッディな甘い香り
注意事項:特になし
ジュニパー
香り:ウッド系/苦みや甘みが入り混じった爽やかな香り
注意事項:特になし
ジンジャー
香り:スパイス系/温かさのある刺激的な香り
注意事項:特になし
ブラックスプルース
香り:ウッド系/スッキリ、森林浴を感じられる透明感のある香り
注意事項:特になし
アロマはその香りで心身をリラックスさせてくれるだけでなく腰痛に対するさまざまな直接的な効果を与えてくれます。今の自分の状態に適した効能を持つ精油の中で是非自身の好きな香りを見つけ、楽しみながら腰痛改善をしていきましょう。
【参考文献】
●症状別でわかりやすい! メディカルアロマレシピ: 医療現場でのアロマセラピーの実践 岩橋知美著
●KKスケール法を用いた腰痛と膝痛を主訴とする被験者へのアロマセラピー効果の評価 山保久美子著