精油も毒?と薬?だからこそサイエンスとして知る姿勢が必要
3月から
大阪市立自然史博物館にて開園されている
「毒」展
○植物の毒
○動物の毒
○菌類の毒
○鉱物の毒
○人間が作った毒
と、
毒と進化からみた多様化と共進化
○毒と人類の歴史
からは、毒をどう操り、どう暮らしてきたか。
そして、
毒には使い方によっては、役立つ毒もある。
最後に
○毒とは何か。
そんな問いかけで締めくくられた
見応えのある展示でした。
その中でも、
日本の三大有毒植物と紹介されていたのは、
○オクトリカブト
○ドクゼリ
トリカブトは、1986年に成分アルコチンを使って3人の女性と次々と結婚しては保険金をかけて殺害するという保険金殺人事件が起きたことで有名日なったトリガブト毒。
ドクゼリは全草にシクトキシンを含み、山菜と誤認して中毒になり重症になった事例もあるほど。誤認もニュースになることもあるので、やはり良く注視することが大事。
ただこうした、生物が毒を持つ主な理由は、
「身を守るため」
「攻めるため」
であり、先人達は様々な犠牲もはらいながらも時には上手く利用し共存してきたのだと。
毒の性質を理解し、毒の正体を見抜いた
医師で科学者、錬金術師であり
毒性学の祖とも呼ばれる
パラケルススは、
「あらゆる物質は毒である。毒になるか薬になるかは、容量によるものだ」
と述べました。
毒と向き合うことは科学そのもの
上手く毒を避け、毒を利用してきた背景には、
自然を観察し、学び、応用する
という科学、いやサイエンスを知る姿勢が、毒から逃れないこの世の中で上手く付き合う事であるのだろうと
改めて理解されました。
精油も使い方によっては、
薬にもなるし、
毒にもなる。
だからこそ、精油もサイエンスとして理解できると私達の強い味方にもなるんだと改めて感じられた毒展でした。
毒展は5/28まで。
大阪市立自然史博物館
https://www.ktv.jp/event/dokuten/