福祉アロマ訪問に10年以上関わってきたからこそ、”今”が大事だと思ったこと
先日、定期訪問させていただいている高齢者施設さまへ
「アロマとハーブティーの会」
のレクリエーションとして、皆さまと季節のアロマとハーブティーの試飲会をさせていただきました。
2回に分けて、総勢約50名の方のご参加です。
今回は、シナモンの香りのご紹介を中心に、
・セルフハンドケア(アロマトリートメント)
・香り体験&お話
・ハーブティー試飲
の3本立てで、約1時間。
グループでのワークといえど、お一人お一人のご感想やご質問など一方通行にならないことも考えながら会を進めていきます。
シナモンの香りは、馴染みある香りといえども精油となると、印象が違ったようで驚かれたり、さわやかな柑橘のような香りがするわ、甘い香りの印象だからお花の香りだと思った、など。
皆さまと会話を楽しんでいきます。
こうした場では、コミュニケーションと生涯学習としても皆さまへの自主性を尊重する事も意識して。
今回は、シナモンのお話では、シナモンもニッキの違い。
ハーブティーでは、ルイボスにシナモンなどをブレンドし、日頃の健康茶として取り入れていただくヒントなどお伝えします。
反応は様々ですが、なるべくその方のペースにも合わせながら、皆さまとの時間を大切にしていきます。
そんな中、
「最近、香る行為自体を忘れていて、香りを嗅いだ瞬間に脳への刺激が感じられ、スッキリする感覚があったんです。少なからず、嗅覚の衰えも感じていたから、感覚器も筋肉トレーニングと同じで、訓練として取り入れておくと良いんだなと感じています。もっと早くから知っていれば良かった。」
との声もありました。
感覚器も私たちの臓器の一つ。
感覚器からも人間性が養われます。
老化と共に感覚器の低下が進行すると、感情としても不安や恐怖も現れやすく、その方らしさも奪われていく、もしくは、感覚器を通して、どんな情操を体感してきたか、その方の生き様も現れてきます。
皆さまに、
「もし、タイムスリップして2,30年前に戻れるのなら、何かしたかったですか?」
と問いて教えていただく事もありますが、
そんな質問にも時には、
「こうした話や体験も知っていたら良かった」
とも仰っていただく事も。
私は、長年皆さまとこうした活動をしてきましたが、だからこそ改めて分かってきたこと。
”今”この瞬間だからこそ、アロマテラピーを感じ体感しておく必要があるのだと。お一人お一人の感覚を大事にして。
皆さまも、もっと香りある日々を意識して、香りからあなたらしさのサポートをさせいただきたいと思っています。
今回も気付きと学びをありがとうございました。
こうした想いに共感いただける方、共に高め合いながら学んでいきませんか?
各種、講座において生徒さま募集中です。
