『あなたらしいアロマセラピストを応援します。』
~アロマテラピーの出会いが大きな人生のターニングポイントでした~
「このアロマのおかげでぐっすり眠ることが出来たんです。」
はじめてアロマトリートメントをさせていただいたお客さまからの第一声でした。
そのお客様は、当時は中学生の女の子。軽い睡眠トラブルを患っており、学校にも行きづらくなっていたお嬢様へと、お母様からのご依頼でした。当時は小さな自宅サロンと出張での訪問トリートメントを行っていて出張で訪れました。ゆっくりと特にデコルテとヘッドを丁寧に優しいタッチングで最初は緊張気味だったお身体も緩んできて、いつの間にかごゆっくりお過ごしされているご様子も伺えました。
「体が軽くなった」と喜ばれたご様子と、何よりもその日の晩は信じられないくらいぐっすり眠ることが出来たんだ、と次に訪問した時に嬉しそうにお分けした精油を大切に握られて仰ってくださった姿が今でも忘れられません。
私自身の中でも変化が。「アロマテラピーってすごい!」と心から思えた瞬間でした。
アロマセラピストを目指したきっかけ
元々、40歳という節目までは大手通信会社にてワーキングマザーとして働いていた経歴があり、結婚前から転勤を重ねながら、技術系、管理系、営業系と様々な分野で挑戦させていただきました。出産後は主人の転勤も重なり、自身のキャリアも持ちながら転々と移動しながら6年くらい続けていた頃、慣れない育児、仕事、家事などこなしていくことにどんどん自信を無くしていっている自分もいました。気づいたら2人目の出産も実現できず、毎日夫とは口論。時には当時保育園児だった子供に八つ当たりをしていることに更に自己嫌悪が増しました。そんな中、職場で出会った方が、
「今、これからの自分の夢の実現のために頑張って勉強しているんです。」
そんな言葉が、これからの生き方をどうしようかと悩んでいた自分にとてもキラキラと眩しく感じた自分がいました。その方がされていた勉強というのが、
「リフレクソロジー」という自然療法の一つの手技でした。
ただ、手技を学ぶだけではなく自身の体の中で起きていることが、何よりも生きていくうえで必要な知識として大切だということを教わっている。とも話をしてくれました。
当時の私は忙しさを理由に、家事はなるべく簡単に済ますことにお金も費やしていました。そのことを家族は否定していないですし、私自身、今でもそれについて否定はしていません。ただ、自分の身体のことを理解して行っているか、いないかでは、同じことをやっていても意味が違ってくるものだと思います。
そんな出会いから、私もこれからの人生をもっと選んでいけたらと思い・・・というと綺麗言かもしれません。とにかくその時はその状況から「逃げたかった・・・」そんな気持ちもあったのだと思います。でもきっかけになったのは間違いなかったと思います。
あれからリフレクソロジーの学びをスタート。そして、初めて訪問したお嬢様の言葉から、
「もっとアロマテラピーを知りたい!」と、始まったアロマ道。リフレクソロジーの学びから数えると14年が経とうとしています。
ナードアロマアドバイザー、インストラクター、トレーナー、セラピストトレーナーと重ねてきて
ナードアロマテラピー協会での学びは科学的根拠をもって精油化学をみていきます。勉強を始めたころは、「メディカルアロマ」という言葉も飛び交っているせいか、精油化学を知ってそれを活用したアロマテラピーが最先端だと思っていた自分もいました。
今は少し考え方も変わってきていてそれだけではないところが、自然療法の良いところでもあると。もちろん、今でも当時のその考えや、日々発信される情報も知識として持ちあわえていくことがベースとして大事だと思っています。また、どんな経路を辿り精油の小さな芳香分子が体と心にどう影響を与えてくれているのか、自分の身体の中で起きている解剖生理学を理解したうえで
”身体とこころ”は、繋がっている。
そこを目の前にいる方に、どうアロマテラピーを活かしていけるのか・・・。それは、自身の身体とこころのバランスをとることにも繋がり、アロマテラピーと共に歩んできた“今”でもあると思います。
これからのアロマテラピー普及にむけて
現在は、サロン業務は少し縮小しながら、一人でも多くのアロマセラピストの育成に力を入れたいと、外部での訪問アロマテラピーも活動の一つとして、共感してくださる生徒さまの協力も得ながら取り組んでいます。
最近は、高齢者有料施設、デイサロン、障害者施設、緩和ケア病棟と出張し様々な生き方をアロマテラピーを通して感じさせていただいています。おかげで自身の10年先、20年先も50歳という年齢を過ぎたとはいえ、まだまだ“夢”を感じさせてもらいながら活動をしています。そのために、今の自分に何ができるのか・・・アロマテラピーを通して生徒さまやお仲間とも翻弄と共感する日々。でも目の前に起きる現場での出来事がアロマテラピーの一番のエビデンスにもなっています。
14年前、アロマテラピーを深めたい、迷い迷わずそんな思いをさせてくれた事が、現在の私は「ありがとう。この選択をしてくれて。」と感じています。
私もそうであるように、 “今”のご自身が、“未来”のご自身に誰よりも感謝されるようお手伝いをさせていただきます。