【セルフケアの処方箋】心と体の「滞り」を流す5つのエッセンス

先日は、当スクールでアロマセラピストの学びを終えられた生徒さんが、ご自身のボディートリートメントメンテナンスのために5つの精油を選ばれました。その選択が、あまりに「今の自分」を的確に捉えていたので、化学的な視点と香りのストーリーから一つずつ分析してみます。

1. サンダルウッド:深い静寂と「核」を整える
〇化学的視点: 主成分のサンタロール(セスキテルペンアルコール類)が、静脈やリンパの充血を緩和。

〇香りの印象: 重厚で甘みのあるウッディノート。寺院を思わせる静謐な香りです。

〇期待できる効果: 浮き足立った気持ちを鎮め、グラウンディング(地に足をつける)させてくれます。物理的な「むくみ」を流しつつ、精神的な「芯」を取り戻す目的が見えます。

2. ユーカリ・グロブルス:停滞を吹き飛ばす、鋭い一撃
〇化学的視点: 1,8シネオール(酸化物類)を非常に高く含有。去痰作用や粘液溶解作用に優れます。

〇香りの印象: ツンと鼻に抜ける、清涼感の強いクールな香り。

〇期待できる効果: 呼吸器の通りを良くし、酸素を全身へ。思考がモヤモヤする時、あるいは「溜め込んだ感情」を一気にクリアにするためのブースターとして選ばれたのでしょう。

3. ネロリ:高ぶる神経をやさしく包む
〇化学的視点: リナロール(モノテルペンアルコール類)に加え、微量のアントラニル酸ジメチルを含み、自律神経の調整に長けています。

〇香りの印象: 苦みと上品な甘さが混ざり合う、至福のフローラル。

〇期待できる効果: ユーカリやスピカの強さを和らげる「緩衝材」の役割。過剰な緊張やショック、ストレスで疲弊した心への深い癒やしです。

4. ラベンダー・スピカ:肌と意識の再生
〇化学的視点: 1,8シネオールとカンファー(ケトン類)を含有。一般的なラベンダーよりも皮膚組織再生や瘢痕形成作用に優れています。

〇香りの印象: シャープで野性味のある、力強いラベンダーの香り。

〇期待できる効果: 単なるリラックスではなく、「再生」のスイッチ。ケトン類の作用で意識を明晰にしつつ、身体のダメージを修復しようとする意志が感じられます。

5. ローズマリー・ベルベノン:内側からのデトックス
〇化学的視点: ベルベノン(ケトン類)を含み、肝臓・胆汁の働きを助ける「肝細胞再生作用」が期待できます。

〇香りの印象: ローズマリーの中でも、ややマイルドでフルーティーなニュアンス。

〇期待できる効果: 化学成分を学んだナード生らしい選択です。肉体的な疲労物質や、精神的な「濁り」をデトックスし、代謝を上げて再出発するための仕上げの1滴です。

【総評】このブレンドが語るもの
この5本を合わせると、**「不要なものを排出し、乱れた神経を立て直し、本来の自分に再起動する」**という、非常にパワフルなメンテナンス・レシピになります。

おそらく、お忙しい日々の中で「少し呼吸が浅くなり、責任感から自分を律しすぎていた」のではないでしょうか。ユーカリやスピカで風を通し、サンダルウッドで軸を戻し、ネロリで心を甘やかす。

学んだ知識が、こうして「自分の心身を救うツール」として機能しているのを見ると、アロマテラピーの真髄を感じずにはいられません。

学んだ知識を実践として活かす、当スクールでは、学んだことをしっかりとサポートしていきます。

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